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下記のニュースは2009年4月に新華社より発表されたものを抜粋、要約してお知らせするものです。

2009年中国4月ニュース

●四川大地震乗り越え、チャン族観光プロジェクト発足

 四川省茂県で同県の人口約90%を占めるチャン族(羌族)の文化や生態を観光資源とする、“新羌城”を建設する計画がこのほど明らかになった。茂県は、昨年5月12日に発生した四川大地震により大きな被害を受けた地域のひとつにあたる。

  茂県全体の平均海抜は4000メートル、岷江が県の南北を貫いている。人口は1万人に満たず、その約90%がチャン族だ。

  新羌城は岷江西側に建設される予定で、予定敷地面積はおよそ133.3ヘクタール。中国チャン族博物館、チャン族
無形文化遺産センターを二大柱に、チャン族芸術ホールや、チャン族民間住居などの多種多様な建物で構成されるという。

 同県の副県長の欧陽梅は、新羌城は雲南省の麗江古城が1996年の大地震後に麗江古城として復活し、翌年に世界文化遺産に指定されたことをモデルにしているという。

当時、麗江は古城の建築物と相容れない現代的な建築物をおよそ3万平方メートルにわたり撤去し、ナシ族(納西族)の伝統的家屋を再建、街中に小川が流れ橋の上を人が行きかう昔ながらの街並みを再現した。

全国で初めて政府から補助金を得て伝統的家屋の修繕に取り組むという方法に、民間にも同様の動きが広まった。
チャン族無形文化遺産センターも、政府からの補助金と企業からの資金援助を合わせて建設される。

 新羌城の基本コンセプトは“保護”と“伝承”、博物館と無形文化遺産センターは相互に補完する要素であり、チャン族文化産業はこの二つの建物を中心に展開してゆくという。
  茂県内の貴重な文物は全て博物館に収められ、チャン族無形文化遺産センターは、伝統文化の保護及び伝承の中心となり、“遺産”となりつつある羌族の伝統文化芸能者を集め、羌族文化の真髄を発信する場になるという。
特に、羌族独特の“羌笛”と“羊皮鼓”が作成される過程が演目として上演される。

 博物館の建設は、急速に失われつつある羌族の文化を保護するという役割にとどまらず、羌族の文化を観光資源にまで高めることにある、という。

 しかし新羌城は、チャン族の一般家屋や、儀式の際に用いられる祭壇、そして周辺の自然風景を主な観光資源とする。
これらを如何に観光資源として成長させるのか?

 新羌城の完成後、現地のチャン族たちはみな新羌城内に移り住むことになっている。
訪れた観光客は、チャン族のありのままの生活を目にすることができる。
更に新羌城内では、住民は自分たちで商店を開くことも可能で、既に多くの住民が“羌刺繍”の手習いを始めており、やがてできあがる新羌城の中には、チャン族特有の美しい精緻な刺繍の専門店が立ち並ぶかもしれない。

 新羌城は2012年までの完成を目指している。


【2009年4月24日】
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