経営効率化推進センター協同組合
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煙台派遣機関の劉社長来日派遣後の研修生を巡回指導
 経営効率化推進センター協同組合と研修事業に関して提携を結んでいる「煙台国際経済技術合作有限責任公司」の劉治波社長が、派遣後の研修生への巡回指導のために5月下旬来日、受入れ企業を表敬訪問した。

研修生受入れ企業を表敬訪問


武野重美理事長(左)と劉治波社長(右)
 5月29日午後、中国から福岡空港に着いたばかりの劉社長一行は、旅の疲れを癒す間もなく、出迎えの組合職員の案内により、受入れ企業の(株)アダルの本社を表敬訪問した。

  同社派遣の研修生達は4月17日に来日し、現場で実務研修を受けている。  劉社長は出迎えたアダルの武野俊二副社長に対し、研修生たちに家具製造技術の研修指導を行うだけでなく、日常生活の面でも温かい支援をしてもらっていることに感謝の意を表明した。

 武野俊二副社長は、次のように述べた。
「 御社の派遣で来日した研修生達は明るくて元気よく頑張っている。別の派遣機関から送られてきた前期の研修生と比べ、素直で礼儀正しく、日本語と技術レベルも高い。良い人材を送ってくれたことに感謝します」

 受入れ企業の高い評価に対して、劉社長は次のように答えた。
「弊社は受入れ企業や協同組合のニーズに応えるべく、派遣前の事前教育に全力を上げている。日本語教育はもちろん、日本の礼儀とマナーの学習、技能と基礎体力強化訓練も数カ月間みっちりと行っている。しかしまだ気付いてない不足点や改善すべき課題がたくさんあるので、是非一度煙台にある弊社の研修センターを視察して、受入れ企業としての貴重なご意見をいただきたい」

 両社の会談は終始和やかな雰囲気の中で行われた。


右から、劉社長と(株)アダルの西原総務部長、馬場工事長、一志次長、組合研修責任者占部


研修生は日中産業技術の架け橋


劉社長と研修生の面談
 アダル本社への表敬訪問を終えた劉社長は、同社の西原裕之総務部長の案内で、宇美町にある同社の総合工場を訪れた。  

 同工場責任者の一志光隆次長は
「 研修生達は真面目に一心不乱に任された仕事をしっかりとこなしています」
と、研修生の近況を説明しながら工場内を案内してくれた。

 劉社長は現場で活躍している研修生達の姿を一人一人確認した後に、彼らの仕事が終了するまで控え室で待って、研修生達と面談を行った。

 劉社長の突然の訪問に、嬉しさと懐かしさを隠せない研修生達は、満面の笑みで次々と自分たちの近況を報告した。

 職場での指導員が親切に指導してくれること、社員寮での新生活や新しい自転車と生活備品を会社から配給してもらったこと、日常生活中で感じたちょっとしたサプライスなど、話は延々と続いた。

 劉社長は次のように研修生達を指導した。
「君たちが職場で元気よく頑張っている姿を見て、本当に嬉しかった。受入れ企業に対する感謝の気持ちをいつまでも忘れないで、恩返しができるように今後も頑張ってほしい。3年間働いて貯めたお金は長く続かないが、日本で学んだ技能技術と異国での貴重な生活体験は、一生の財産になるだろう。先進的日本の産業技術と日本語をしっかり身につけて、今後日中間の産業技術交流の架け橋になってほしい」
 研修生達は真剣な表情で頷きながら、感銘深く劉治波社長の指導に耳を傾けていた。



劉社長と研修生王詩さん(左から3人目


研修事業は夢を与える事業



劉社長が研修生の職場を見学
 煙台国際経済技術合作有限責任公司は、煙台市政府労働局傘下の機関で、1985年資本金5,000万元で設立された。現在中日研修生協力機構理事機関でもある同社は、煙台市政府の監督指導の下で、延べ7,000人の研修生を日本に派遣しており、中国政府の対外経済援助プロジェクトの業務も担当している。

 2003年9月、ISO90001:2000の品質認証も取得するとともに、「優秀な研修生は高品質の商品だ」というスローガンを掲げた。

 独自の研修生教育プログラムを企画実施して、派遣前の事前教育に重点を置き、より質の高い研修生を送り出すことに力を注いている。

  東京、大阪、名古屋に駐在拠点を設置し、常勤スタッフはもちろん、中国からもトップを含む上層部の幹部たちが定期的に来日して、組合と協力して派遣後の研修生への巡回指導を行っている。

 劉社長は次のようにこれからの抱負を話している。
「日本の産業技術と日本語をしっかり学んで、レベルアップして帰国した研修生達は、貴重な人材として、煙台の各中堅企業でとても活躍している。収入も生活も安定して、彼らの人生も有意義に変わっている。日中両国間の研修事業は、中国の若者に夢を与える事業でもある。この事業に全力を尽くしていきたい」
研修事業に熱い思いを寄せている劉社長は、九州地域での研修生の増加に対応するために、現在福岡事務所の設立も検討している。

  経営効率化推進センター協同組合は同社と協力して、より良い研修生を組合員企業に派遣し、また両社共に協力して、派遣後も受入れ企業や研修生達をしっかりサポートしていく方針である。


(経営効率化推進センター協同組合 占部 恵子)

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