経営効率化推進センター協同組合
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国際的な「輪」が加わり「和」の心を鍛える
 経営効率化推進センター協同組合と研修事業に関して提携を結んでいる「煙台国際経済技術合作有限責任公司」の王彭令副社長が(株)清進工業を表敬訪問した。同社は6月15日に中国煙台から来日した研修生を受入れている。


篠森社長(中央左)、本多専務(右から3人目)、王副社長(中央右)を囲んで


研修生受入れで社内変化が

 同日来日した王副社長は、今年から研修生を受入れている(株)清進工業(西区今津)を表敬訪問した。

 王副社長は出迎えた篠森義晴社長に対して、煙台の研修生を受入れ、日本の優れた鉄筋組立技術を伝授してくれることへの深い感謝の意を表明した。

 それに対し篠森社長は、研修生受入れ後の社内変化を次のように述べた。 「最初に研修生を受入れた際には半信半疑の気持ちがあったが、今は受入れてとてもよかったと思う。言葉も文化も違う国へ来て、一所懸命に技術修得や日本語習得に頑張っている研修生達の姿は、日本人の社員たちへのよい刺激になっている。今では周りが互いに助け合う雰囲気になっており、かえって研修生たちに感謝している」


「和を持って輪を作る」


充実感に溢れる研修生の明るい笑顔
 篠森社長は、(社)全国鉄筋工事業協会の理事で、福岡県鉄筋事業協同組合理事長を兼任している。

「和を持って輪を作る」との理念の基に、篠森社長は会社経営の中でも常に「和」の心を持ち、従業員への思いやりや同業者への企業同士の助け合いを大切にしてきた。

 1980年の設立以来、地元の鉄筋工事業界を率って、福岡市博物館、ハウステンボスのホテルヨーロッパ、西鉄福岡(天神)駅、地下鉄七隈線の七隈駅及び福大前の駅の鉄筋組立工事など、福岡市民にも馴染みの深い建築実績を積み上げてきた。来年4月から着工予定の新博多駅ビルの鉄筋組立工事も担当しており、現在は全社あげての事前準備を進めているところだ。

  王副社長は篠森社長の案内で鉄筋加工の工場を見学し、現場で日本人社員と同じく頑張っている研修生達を見回った。

  王副社長の突然の来訪に、研修生達は嬉しさを隠せなかった。研修生の宋軍氏は、現場指導にあたっている社員の河本敬介氏が、パン屋を営む娘さんのお店からいつも美味しいパンを持ってきてくれること、休日に近くの海水浴場に仲間たちと一緒に行ったことなどを楽しそうに報告した。また、野球が大好きな研修生の孫正状氏は、本多一男専務からソフトバンクホークスで活躍する専務の長男・本多雄一内野手のサインボードをプレゼントしてもらい、寮に大切に飾ってあることを自慢した。


日中産業技術交流の架け橋


 現場指導にあたる河本氏は、研修生たちが真剣に鉄筋加工技術を習得していることに感心を示した。 「こんなに複雑な形の鉄筋を一人で加工できるまでには、通常は6カ月以上掛かる。しかし研修生達は1カ月くらいで慣れて、すでに単独で加工できるようになった」

 宮原龍三工場長も、王副社長へ次のように述べた。
「研修生達は仕事の覚えが速く、真面目に取り組んでいるので安心している。彼らが来てくれて本当に助かっている」

 王副社長は工場の皆さんが、研修生達を暖かく支援し、指導してくれることに改めてお礼を申し上げた。
「御社に配属された研修生達は本当に幸運児である。周りからこんなに暖かい支援を受ける環境に恵まれ、来年には福岡市の歴史に残る新博多駅ビルの建設の為に、微力ながらも自分の力を貢献できる。研修生たちもとても嬉しく思っていることだろう。耐震に優れた日本の鉄筋組立技術を学んで帰国した研修生が増えることは、日中産業技術交流の架け橋となり、中国の建築技術の向上の為にきっとよい貢献ができる」

 「和を持って輪を作る」との篠森社長の経営理念に、新たな国際の輪が加わり、その輪の中で研修生たちが「和」の心を鍛え、一人前の立派な鉄筋職人と成長する日々は、そんなに遠くないだろう。

 経営効率化推進センター(協)は、組合員企業と協力して、研修生の健全な育成と職場の活性化を図り、今後も国際産業技術交流に貢献していく方針である。



研修生寮で懇談指導している王副社長(左)


(経営効率化推進センター協同組合 占部 恵子)

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